息子さんの結婚がきまったターミナル期の患者さま。しかし、結婚式には参列ができそうもない病状でした。そこで「病棟で結婚式を!」と受け持ち看護師が提案。ご家族と医師、看護師とでカンファレンスを開いて準備を整えて実施を決定。牧師さんにも来ていただくことになり病室が教会に一変。ウエディングドレスをまとった美しい花嫁さんの隣には、晴姿の患者さま。スタッフからは歌をプレゼントしました。私たちは、患者様の気持ちに寄り添い、最期の時まで、あきらめない看護にこだわり続けています。
私たちは、いのちのはじまりから最期の瞬間まで、その人らしい生き方を支援しつづけたいと思っています。
私たちは、地域の「産み・育み・看とる」力と、地域の人々のヒューマンネットワークをつなぎ、
安心してくらせる明るいまちづくりをすすめています。
看護のフィールドは、いのちを営みつづける「地域」です。
健康のあらゆるステージにかかわり、よりよく生きたいという願いを、
地域の人々とともに“かたち”にすることにプロとしてこだわりつづけています。
看護理念「看護のこころ」地域とともに、産み・育み・看とる
人生を長い目でみると、通院や入院での治療や看護を受けている時間は、ごく限られたものといえるでしょう。
健康の回復・維持・増進は、日々の暮らしのなかで、患者さまやご家族のみなさまの主体的な努力と、さらにはそれを取り巻く人々や社会資源などに依存しながらおこなわれているのが現実です。
「地域のみなさまが、生命の誕生から最期の瞬間までよりよく生きる」ための支援を行うことが私たちの職務です。だからこそ、患者さまの暮らしや労働を見つめ、さまざまな住民組織ボランティア団体などとつながり、地域の人々とともに協同しながら、生命を育んでいく専門職でありたいと考えています。
その思いを「看護のこころ」に込めました。
私たちは、患者さまに満足していただける看護を、その人だけのオーダーメイドとして提供したいと考えています。
「娘のウェディングドレス姿を、一目でいいから見たい…」
患者さまのつぶやきは、デイルームをチャペルに変え、牧師さんがやってきての結婚式となりました。
患者さま、ご親族、他の患者さま方が見守る中で、若い夫婦は永遠を誓いあいました。
若いターミナル期の患者さまは、人工呼吸器をつけての最期の外泊。
「住みなれた家に、もう一度帰りたい」という願いを、看護師がつきそい、医師が患者さま宅に宿泊し実現させたのです。
差額ベッド料をいただかないのも、生命(いのち)の重みは みな平等というポリシーがあるからです。
その人に必要とされている療養環境を整えるのも大切な看護。
私たちができる最高の看護を、等しく提供したいという願いが込められています。
地域がまるごと看護師のフィールドです。
子育て中のお母さんを支援する“子育てサポーター”、地域の住民による“健康自己チェック”、働き盛りを支える“健康づくりプログラム”…。
私たちは、地域の人々との“共同の絆”を大切にしています。
埼玉全県に広がる医療生協さいたまの保健・医療・介護の事業には、看護師が輝きつづけるためのステージがあります。
医療生協さいたま看護分野統括部長
認定看護管理者 牛渡 君江
『あすをつむぐ看護』
この冊子の全データは電子ブックで読めます。
詳しくはこちら
息子さんの結婚がきまったターミナル期の患者さま。しかし、結婚式には参列ができそうもない病状でした。そこで「病棟で結婚式を!」と受け持ち看護師が提案。ご家族と医師、看護師とでカンファレンスを開いて準備を整えて実施を決定。牧師さんにも来ていただくことになり病室が教会に一変。ウエディングドレスをまとった美しい花嫁さんの隣には、晴姿の患者さま。スタッフからは歌をプレゼントしました。私たちは、患者様の気持ちに寄り添い、最期の時まで、あきらめない看護にこだわり続けています。
患者さまの暮らしに役立ち、“患者さまに寄り添う看護”が看護の目標です
「高齢の方の自己決定を含むニーズを汲み取ったケア」をめざし、「安心して過ごせる居心地の良い」生活の場へ「こんにちは!具合はどうですか?」と声掛けをし、健康的な生活への支援をしています。
高齢の方に愛着のある方、尊敬をこめて高齢利用者様のケアをしたいと考えている看護師さん。
経験豊かな人生を送ってきた高齢利用者様の援助を、老健で他職種と一緒に実践しませんか?