医療生協さいたまの事務総合職が活躍するフィールドは主に「病院や介護事業所を支える仕事」と地域の生協組合員の活動を支える「まちづくりコーディネーターの仕事」の二つがあります。
当生協では、4病院・8診療所・2歯科事業所(ほか、病院と診療所に併設した2歯科もあり)・2老人保健施設に事務総合職が配置されています。その多くはコメディカルスタッフとして医師、看護師など他職種と連携し、仕事を進めています。
医療・介護事業を支える仕事の一つとして、医療機関での仕事があります。
埼玉協同病院(川口市)は、地域の医療連携の中核を担う急性期病院です。事務総合職は外来・病棟事務や地域連携などさまざまな部署で、医師、看護師など他職種と連携して仕事を進めています。
外来医事課は、窓口で受付や会計などの患者対応を行います。窓口業務以外には、保険請求や診療データをまとめ、経営指標にもとづき月次報告を作成するなど、さまざまな業務を行っています。
地域連携課では、紹介状をお持ちの方に紹介状の内容や症状を聞き取り受診や入院の調整をします。このときに、緊急で対応が必要と判断したら、医師や検査技師などの専門職に相談し、予約の空がなくても受診につなげることがあります。患者にとって一番よい形で医療を提供する、そのために事務総合職としての役割を発揮しています。
これ以外にも、病院や職場内の各種委員会の事務局を担い、病院の課題解決の推進に努めるなどし、事業を支えています。
こうした仕事は、知識や経験がなくても大丈夫です。仕事はマニュアルやOJTを通じて覚えていけますし、医療技術職ではない事務総合職だからこその視点で、気づけることがたくさんあります。患者利用者の立場に立ったサービスの提供ができる、それが事務総合職の強みでもあります。
事業所を訪れる人はさまざまな事情を抱えています。受付でのやり取りや待合室での様子は、診察室で見せる顔と違うかもしれません。患者の様子から違和感に気づき、声をかけることで「薬のことが聞けなかった」「次の検査でいくらかかるか」などの不安を拾い上げ、他のスタッフに発信することも大切な役割。
小さな気づきから、患者の困りごとが解決されることも多く、患者だけでなく他のスタッフからも「ありがとう」と言われる、そんな仕事です。
法人内の病院・診療所の外来医事課・病棟医事課・健康管理課など。ご本人の希望や経験や資格などを鑑み、配属いたします。
医療生協さいたまが事業範囲としているのは埼玉県全域です。医療生協の活動に共感して加入した23万人の組合員が地域で健康づくりの活動を行っています。この活動を支援しているのが「まちづくりコーディネーター(MC)」と呼ばれる仕事です。
埼玉県内の各地域の組合員のニーズを吸い上げ、地域資源を活用し、安心して暮らし続けられるまちづくりを進める役割を担います。MCは地域に出向き、地域で暮らす組合員と生協内事業所、関係団体をつなぎ、地域の困りごとを解決していきます。
MCの仕事はボランティアやNPOの活動、営業で顧客のニーズから企画などを提案していく仕事に似ているかもしれません。医療生協の事業と組合員の力を活かして地域貢献ができる、やりがいのある仕事です。
地域全体の健康づくりやまちの課題解決に貢献する活動ができるのは、医療生協ならではのやりがい。組合員の「健康づくり」「まちづくり」のニーズを具体化していくのがMCの役割です。最近では「子ども(多世代)食堂」「フードパントリー」などの企画を組合員さんと一緒に考え、実現させています。
地元企業とつながり、食材の提供をしてもらう。フードパントリーに来られた方で、医療ニーズが高い方には病院の無料低額診療事業や、支援制度の紹介につなげるなど、企業・医療や介護と連携をとり、地域に住む人々の困りごとを解決し、安心して暮らせるまちづくりを進める。それがMCの仕事です。
埼玉県全域の拠点となる事業所(病院・診療所)に所属し、近隣の地域を受け持ちます。