
第10回介護活動交流集会を開催しました
3月10日(日)、医療生協さいたま・ふれあい会館、隣接の老人保健施設みぬま内みぬまひろば、埼玉協同病院内レストラン虹の森を会場として、「未来を創る介護と医療〜自分らしい暮らしをつなぐケア〜」をテーマに、第10回介護活動交流集会を開催しました。開催目的は、この3点です。
- ・これまでの自分たちの活動を振り返り、学び合う
- ・利用者・患者本位の暮らし・その実現のためのプロセスを学び、交流し合う
- ・それぞれのフィールドで働く介護職の役割・専門性を共有し、学び合う
当日は、社会福祉士、介護福祉士、理学療法士、保健師、看護師、介護支援専門員、相談支援専門員、事務などの多職種の職員が、県内各地の事業所から200人以上集まりました。
午前中の全体会では、裵鎬洙(ペホス)氏による学習講演「理由を探る認知症ケア 〜本人目線で暮らしを支えるということ〜」がありました。知識だけではなく、認知症の理由を探るという観点を持つことで、本人だけではなく家族も支えることになることが理解できる講演でした。ユーモアをまじえながらの話で、あっという間の2時間でした。
午後の4会場での分科会は事前に以下のテーマで募集し、今回は66演題が発表・報告されました。
- 認知症ケア
- 個別性の追求に関する支援、生協10の基本ケア、自立支援、生活リハビリ
- 在宅支援、家族支援、地域包括ケア
- 経済的困窮者・独居、孤独者・SDHの視点
- 看取りケア・高度医療が必要な方への支援
- 障害児・者に対する支援
- 多職種連携・情報共有・リスクマネジメント・業務改善
- 職員育成・確保
- 民医連の活動、住まい、暮らし、地域とのつながり
- その他
学習講演についてには、以下のような感想が寄せられました。
「利用者の情報(飲んでいる薬の種類やその副作用、ライフスタイルなど)をつかむことがいかに大事か、わかった」
「利用者に対するちょっとした言葉づかいで変化が起きるので、これまで以上に慎重でありたいと思った」
「利用者の”快”スイッチを開けるように、自分なりの視点で試行錯誤していきたい」
「病気ではなくその人”個人”を見ていくことの大事さを痛感した」
分科会については、以下のような感想が寄せられました。
「多職種の人たちのさまざまな取り組みを知ることができて、有意義だった」
「自分が経験した事例と似たケースが紹介され、別の視点から報告されていて新鮮だった」
「普段の多忙な業務のなかで見過ごしがちだった部分に気づくことができた」「多職種連携による取り組みの実際がわかって、今後の参考になる」