
埼玉協同病院が、2018年度トリアージ訓練を実施しました
2月16日(土)、埼玉協同病院防災対策委員会主催で、2018年度トリアージ訓練を実施しました。参加者は、医師10人、看護職36人、医療技術職6人、看護学生6人など、計86人でした。
今回は、大規模災害で多数の傷病者が発生した場合に1人でも多くの救命を行うため、非常災害対策マニュアルに則った訓練の実施が目的でした。また、「東京都内を震源とする震度7の地震が発生。病院の建物の損壊はなし。協同病院では災害対策本部が設置され、被災状況より患者の受け入れは可能と判断。近隣で家屋の倒壊、火事などにより多数の傷病者が発生し、埼玉協同病院に駆けつけてくる」と想定しました。
訓練はまず、医師からトリアージ訓練の目的や基本的な考え方、川口市のハザードマップ、トリアージ区分・手順などについて説明などがあったあと、グループごとにトリアージタグの記入方法やトランシーバーの使い方を学びました。
つぎに、患者役を除いたメンバーが埼玉協同病院の1階に集合し、救護体制を設営するための説明を受けました。そして、職員はそれぞれの持ち場で役割分担を確認し、作業を開始しました。患者役の職員は、「話すことができない」「手足が動かない」などの状態を演じ、医師や看護職が救護指揮所とトランシーバーで連絡を取りながら真剣に対応していました。
実施後のアンケートでは、「日常業務だけにとどまらない、看護師としての使命を感じた」「イザというときにどこまでできるか不安はあるが、訓練を重ねることでスキルアップしていきたい」「訓練の経験を、参加できなかった職員とも共有したい」「医療生協らしく、組合員の方も含めたシミュレーションの必要も感じる」などの意見・感想が寄せられました。
今後も継続的に訓練を実施し、地域の基幹病院としての役割を果たしていきます。