
シンポジウム「健やかに育てよう 埼玉の子」に約300人が参加
2月11日(火)、ラフレさいたま(さいたま市)で、シンポジウム「健やかに育てよう 埼玉の子」(主催:医療生協さいたま生活協同組合/埼玉県民主医療機関連合会※)が開かれ、会場を埋めつくす約300人が参加しました。
「貧困のなかで大人になる」と題した基調講演では、朝日新聞記者の中塚久美子さんが、「生活保護受給の母子家庭の4割が母親も生活保護家庭で育っている」などさまざまデータを用いながら、貧困で勉強することができず、貧困の連鎖が断ち切れない子どもたちがいることを報告。さらに、国内外でどのような対策が実施されているかを紹介しました。続くシンポジウムは、熊谷生協病院の小堀勝充院長がコーディネーターを務め、5人のシンポジストがそれぞれの立場から埼玉県内の子育て支援の取り組みを発表、これからのネットワークづくりについて考えました。参加者からは、「貧困の連鎖を断ち切るためには、子どもたちがきちんと教育を受けられるように支援することがとても大切だと思った」「『子どもの貧困』について耳にしたことはあったが、想像以上の現実の厳しさと、親の状況・環境によってたくさんの子どもたちがつらく、悲惨な状況におかれていることを知った」「子どもが未来を見られない、希望を抱けない現状にあることに対して、地域の活動の重要性を理解できた」などの感想が寄せられました。
※埼玉県民主医療機関連合会は医療生協さいたまの職員の組織
