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健康コラム

(11)健康診断 健康診断に行こう!

「けんこうと平和」2010年6月号掲載

毎年1回は受けたい健康診断。「満足のいく健診」「納得できる健診」は医療生協さいたまにご相談を!

小池 昭夫(こいけ あきお)

【監修者のことば】
埼玉協同病院 健康増進センター所長 小池 昭夫(こいけ あきお)

毎年、健康診断を受ければ、自分の体の変化を正しく認識できます。その結果にきちんと向き合い、できるところから生活習慣を改善して健康づくりを進めましょう。

おすすめは「健康づくり健診」

健康診断の目的は、病気の早期発見、そして生活習慣を改善して病気を予防することです。2008年から、「メタボ健診」と呼ばれる特定健診(特別健康診査)と特定保健指導の制度がスタートしました。40~75歳の国民には毎年受けさせるように、健康保険の保険者※に義務づけられました。

ところが、健診受診者は、国が期待したように増えていません。それまで自治体の基本健康診査を利用していた国民健康保険加入者やサラリーマンの妻などにとって、内容が物足りないことや、健診会場が家から遠くなったことが受診しない理由のようです。そこで医療生協さいたまの病院や診療所では、健康診断の目的を達成できる内容の「健康づくり健診」を実施しています。特定健診を受ける人も、追加料金で、検査項目を加え、「健康づくり健診」と同じ内容にすることができます。(料金は下の囲み参照)

※保険者とは国民健康保険の自治体、全国健康保険協会、健康保険組合、共済組合、国民健康保険組合など。

健康診断に行こう!
年1回の健診はだれにも必要

脳卒中や心臓病の引き金となるのは動脈硬化です。「健康づくり健診」は、その危険因子である、高血圧、脂質異常症、糖尿病、肥満などのサインをキャッチするとともに、貧血、痛風、肺結核の発見など、体を全体的にみることができるように考えられたものです。受診年齢にも制約はありません。特定健診の対象ではない人も受けることができます。

動脈硬化は20代で始まることもあります。若い人で、胸部レントゲンによって結核や予期せぬアスベスト被害が見つかった例もあります。年齢にかかわらず、健康診断で1年前と変化がないか確認し、必要な精密検査や治療を受け、食事、運動、睡眠、働き方などの生活改善にとりくみましょう。

高血圧、脂質異常症、糖尿病などの慢性疾患があり、定期的に通院しているので、健康診断を受ける必要はないと思う方もいるようです。しかし、定期受診のときにおこなっている検査は、疾患の状態を確認するためのもので、全体をみるものではありません。慢性疾患があるために、抵抗力が落ちていて他の病気になりやすいということもあります。

なお、前年度の特定健診で生活習慣病の傾向がみられる場合は、特定健診に、心電図、眼底検査、血液検査の追加項目が加わります。

がん検診も健診の一部です

日本人の死亡原因の第1位はがんです。定期的にがん検診を受けることが早期発見につながります。早期発見できれば、治る可能性も高く、心身への負担も小さくすませることができます。

がん検診は、特定健診といっしょに受けることができなかったり、職場で実施している健診には含まれていない場合もあります。がんは多くの場合、自覚症状が出るころにはある程度進行しています。年度はじめに自治体のがん検診の予定を確認して、低額で受けられる機会を利用しましょう。

医療生協さいたまでは、健康づくり健診といっしょにがん検診を受けることができるようにしています。健診を受ける病院や診療所と相談し、計画的に受けましょう。

大腸がんの検査は、検診半年後に家庭でできる便潜血チェックの器材を利用し、もう一度調べるとよいでしょう。

特定健診は、医療生協さいたまの病院・診療所で!

協会けんぽ、組合健保など、どの健康保険に加入していても、ほとんどの組合員は医療生協さいたまの病院・診療所で特定健診を受けることができます(一部の自治体の国民健康保険に対応できない場合があります)。お近くの病院・診療所にお問い合わせください。満足できる健診・検診をできるだけ少ない自己負担で受けることができるようにご相談にのります。

健診が終わったら
  • ①要再検査、要精密検査と判定された方は、必ず検査を受けましょう。
  • ②特定保健指導の対象になった人は、ぜひ特定保健指導を利用しましょう。特定保健指導の対象でない人も、健診結果を見直して、生活習慣の改善の必要がないか、どんなふうに改善したらいいか、家族で話し合いましょう。
  • ③過去の結果といっしょに、ひとつのファイルにまとめておきましょう。
病院・診療所がニュースでお知らせしている健診情報も参考にしましょう。

病院・診療所がニュースでお知らせしている
健診情報も参考にしましょう。


これだけは受けたい!おすすめ健診プラン
健康づくり健診(印は選択受診)料金:8,400円※

※眼底検査を受けない場合は7,350円。心電図と眼底検査を受けない場合は6,300円。特定健診を利用する場合、特定健診の受診料に3,000~4,000円追加。

問診・診察

問診は、食事、運動、飲酒などの生活習慣や、喫煙歴、服薬歴、家族の病歴など。質問票をよく読んで、正確に答えましょう。

医師があなたの健康状態をより正しく理解するために重要。

身体計測

身長、体重、腹囲を測定、肥満度(BMI)を算出(BMI=体重(kg)÷身長(m)²)。

BMI=22で理想体重。

血圧測定

高血圧で血管がつまりやすい状態になっていないか、調べます。

動脈硬化が進行しにくい血圧は120-80mmHg以下。高齢者も140-90mmHgを超えないように。家庭での毎日の血圧チェックも大切。

血液検査

コレステロール値、血糖値、肝機能、貧血、痛風、腎機能障害などを調べます。

動脈硬化は20代から始まることも。数値の変化には若いときから関心を。

尿検査

腎機能障害、糖尿病、肝機能障害などを調べます。

胸部レントゲン

肺結核や肺がん、気管支の異常や心臓の肥大などを調べます。

肺がんの早期発見に有効。最低1年に1回は受診を。

心電図

不整脈や、狭心症など、心臓の異常がわかります。

心臓が肥大している人や動悸(どうき)・息切れなど自覚症状がある人は受けましょう。

眼底検査

緑内障や白内障をはじめ、さまざまな眼の病気や、動脈硬化の程度がわかります。

糖尿病の人は必ず受けましょう。

健康づくり健診や特定健診といっしょに受けよう!がん検診

料金は組合員と未組合員で異なります。

項目 料金
(組合員/未組合員料金)
推奨年齢 推奨回数
胃がん検診(腹部X線検査) 5,000円/8,400円 40歳以上 1年に1回
大腸がん検診(便潜血検査・2日法) 1,050円/2,100円 50歳以上 1年に1回
(半年後に自己チェックを入れると効果的)
肝臓・胆のう・腎臓・すい臓のがん検診
(腹部エコー)
3,150円/5,250円 35歳以上 1年に1回
前立腺がん検診(PSA検査) 2,100円/3,150円 50歳以上 1年に1回
乳がん検診(マンモグラフィ) 4,200円/5,250円 40歳以上 2年に1回
(毎月1回、自己チェックを)
子宮がん検診(細胞診) 5,250円/6,300円 20歳以上 2年に1回

※乳がん検診と子宮がん検診は埼玉協同病院で実施。

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