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けんこうと平和

(9)眼の健康 感謝といたわりを忘れずに

「けんこうと平和」2010年4月号掲載

私たちが得る情報の80%以上は、眼から入ってきます。
テレビ、パソコンなどで、多くの負担がかかっている眼。もっと眼をいたわる生活を考えてみませんか。

佐藤 圭吾(さとう けいご)

【監修者のことば】
埼玉西協同病院眼科 医師 佐藤 圭吾(さとう けいご)

眼の機能は加齢によって落ちるだけではありません。糖尿病、高血圧、高脂血症なども、眼の病気の原因となります。バランスよく食べる健康な食生活は、眼の健康を守るためにも重要です。


眼の水平断面図(右眼)
眼の水平断面図(右眼)
近視と遠視の違い

遠くが見えにくい眼を近視、近くが見えにくい眼を遠視といいます。遠くがよく見えるのが遠視と誤解している人も多いのですが、遠視は、遠くも近くも見えにくいのです。見たものの像は網膜に映りますが、焦点を合わせるのは水晶体の役割です。

近視の場合、網膜より手前で焦点が合い、遠視の場合、網膜より後ろに焦点が結ばれます。焦点の位置は、眼軸(角膜~網膜)の長さや水晶体の屈折率が関係しています。中・高校生になって近視になることがありますが、原因のひとつに、遺伝的なもので、体の成長にともない眼軸が長くなることがあるからです。

近くを見る習慣から近視になることも

水晶体は本来は、自動的に見たいものに焦点を合わせようとします。ところが長時間、近くに焦点を合わせる生活を続けていると、水晶体にその習慣がついて、遠くを見るときにピントを合わせにくくなります。これが近視のもうひとつの原因です。本などを読むときは眼から30cmぐらい離す、パソコンやテレビゲームは長時間続けない、電車の中などで携帯電話の画面を見つづけないなどで、近視になる可能性を少しは下げられるかもしれません。

年をとると水晶体がかたくなり、調節がきかなくなって、手元が見えにくい老眼になります。遠視は、眼軸が短いために起こるもので、年齢とは無関係ですが、遠視の人は、老眼が早く、強く出ます。近視の人は、老眼になってもあまり困らない場合が多いようです。

VDT(ブイディーティー)症候群にご用心

パソコンなどの前で長時間作業をしている人に心配されるのが、VDT(Video Display Terminal・ビデオ ディスプレイ ターミナル)症候群です。眼が疲れたと感じながら無理を続けると、視力の低下、肩や首のこり、頭痛、めまいなどの症状が出てきます。パソコンなどを使うときは、1時間ごとに15分の休みをとることが理想です。そのほかには、いすに深く腰かける、眼と画面の間を40~50cmとるなどで、目によい作業環境をつくることができます。

長時間、画面を見つめていると、ドライアイになり、角膜が傷つきやすくなります。意識的にまばたきをしたり、たまには遠くや緑をぼんやりながめると、眼にもやさしく、気持ちもいやされて一石二鳥です。

感謝といたわりを忘れずに
眼の健康診断も忘れずに

眼鏡やコンタクトレンズを利用している人はもちろん、視力に問題がない人も1年に1回、健康診断を受けるときに、眼底検査を受けましょう。医療生協さいたまの組合員のための健康づくり健診(8,400円)や、特定健診のオプションセット(3,000円、または4,000円)にも含まれています。高血圧、糖尿病などの慢性疾患のある方は、少なくとも半年に1回、眼科を受診しましょう。

不便を感じたらまず眼鏡を

見えにくい状態を解消する最も安全で簡単な手段は、眼鏡です。

小学生の子どもが近視になった場合、「うちの子にはまだ早い」という親や、老眼鏡をかけるのはできるだけ先にのばそうとする人もいますが、眼鏡で快適に生活できます。正しく合っている眼鏡であれば、眼鏡をかけることで度が進むことはありません。

ただ子どもの場合は、偽近視(ぎきんし)(仮性近視)もあります。毛様体と水晶体をつなぐ毛様体小帯に無意識に力が入っていることが原因で、見えにくくなるケースです。偽近視の場合は、目薬で症状を改善できます。

コンタクトレンズは正しい使い方で安全に

コンタクトレンズを利用している人も多いでしょう。眼への負担が少ない酸素透過性が高い材質が使われていますが、それでもコンタクトで眼をいため、眼科を受診する人は後を絶ちません。

コンタクトレンズやレンズケースを不衛生に取り扱って、眼が感染症を起こしたり、最悪の場合は、失明する危険性もあります。コンタクトレンズを扱うときは、手を石けんできれいに洗い、専用の洗浄液や保存液を利用しましょう。レンズケースも洗って清潔を保ち、定期的に新しいものに換えましょう。
「朝つけたら夜はずす」がコンタクトレンズの使い方の基本です。帰宅したら眼鏡にかえるなどし、使用時間を減らせば眼への負担を軽減できます。また使い捨てレンズの使用日数は必ず守りましょう。

なお、コンタクトレンズも眼鏡も医療機器です。きちんと眼科で検眼し、処方箋をもらいましょう。

40歳を過ぎたら定期的に眼底検査を

眼で特に心配なのは、緑内障(りょくないしょう)や糖尿病網膜症、加齢黄斑変性(おうはんへんせい)など、失明につながる病気です。

緑内障は40歳以上で発病することが多く、眼の神経の障害などで視野がだんだん欠けていき、まったく見えなくなることもあります。糖尿病網膜症は、高血糖の影響が網膜に及ぶもので、糖尿病患者の40%以上に見られます。加齢黄斑変性は、網膜で最も高い能力をもつ黄斑が、異常に老化し見えにくくなる病気です。

これらの病気は、気づかないうちに進行していることが多いので、40歳を過ぎたら、1年に1回は眼底検査を受け、異常の早期発見に努めましょう。早期治療で進行をおくらせ、失明を避けられる場合もあります。なお、加齢黄斑変性では、禁煙や節酒が有効な予防になるとされています。

年をとるとだれにでも起きる白内障は、緑内障や糖尿病網膜症などの他の疾患がなければ、手術(コラム参照)で、視力をほぼ元通り回復させることができます。


埼玉西協同病院で白内障の手術スタート!

昨年12月から、埼玉西協同病院(所沢市)で、白内障の手術を再開しました。水晶体をアクリル製の人工レンズに取り換える手術です。手術自体は5~10分で終わります。他の手術同様、感染症の危険があるので、術後約1週間は毎日の診察が望まれます。完全に切り口がふさがるまで、1週間は保護眼鏡をかけて過ごします。

視力が落ちて日常生活に不便を感じるようになったときは(車を運転する人で両眼での視力が0.7以下になるなど)、手術を受けることをお勧めします。

●入院日数:
2泊3日(術後管理を含む。日帰りの手術も検討中です)
両眼とも手術が必要な場合は、最低1週間あけて、片側ずつおこないます。
●費用:
手術代約5万円(片眼。3割負担の場合)+入院費
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